「TOEIC900点って実際どれくらいの実力なんだろう?」
結論から言うと、TOEIC900点の実力はそんなに大したことないです。
正直、TOEIC900点は過大評価されていますね。。
ただ、これは「TOEIC900点を取っても意味がない」ということではありません。
むしろ、TOEIC900点は取っておくことをオススメします。
この記事では、
- TOEIC900点の本当の実力
- なぜTOEIC900点を取るべきか
- TOEIC900点を取るメリット
についてまとめてみました。
この記事を書いている僕は、TOEIC900点や国家資格である通訳案内士を持っています。
なので、多少は参考になるかなと。
では本題へ!
TOEIC900点の実際のレベルについて
結論からいうと、TOEIC900点は大したレベルではありません。
明らかに、TOEIC900点は過剰評価されています。
TOEIC900点ホルダーが語るTOEIC900点の実力
同じTOEIC900点でも実力差があると思いますが、僕がTOEIC900点を取得したときに感じた4技能のスキルは以下のような感じです。
リスニング:普通の人よりはできるけど大したレベルじゃない
TOEIC900点でもリスニングは大してできるようになりません。
例えば、海外ドラマを字幕なしで理解するのは無理です。
正直、字幕があってもちゃんと理解するのは厳しいでしょう。
おそらく、全体の3割も理解できないと思います。
たまに、「あっ、この英語知ってる!」くらいしか分かりません。
「オンライン英会話をやっていて、先生の言っていることを理解できない」
なんてことはザラにあります。
ただし、
- 海外旅行
- ちょっとだけ仕事で使う
くらいだったら、まぁ大丈夫かなと言った感じです。
ポイント
- 普通の人に比べたらできるけど大したレベルではない
- 字幕なしで海外ドラマを観るのは難しい
リーディング:そこそこできる
リーディングに関しては、TOEIC900点になるとそこそこできます。
唯一リーディングだけは、4技能のうち「それなりにできます」と言って良いレベルかなと。
ただし、TOEICの範囲外になると知らない単語に出くわすことがかなり多いです。
例えば、
- 英字新聞
- 洋書
などは、知らない単語が多いので、スラスラ読めません。
概要はなんとなく理解できるものの、知らない単語がちょくちょくあるので、調べならがら読んでいく必要があります。
ポイント
- 英語はそこそこ読める
- まだまだ知らない単語が多いことを痛感させられる
スピーキング:ペラペラ話せない
肝心の英会話ですが、TOEIC900点を取っただけではペラペラ話せません。
スピーキングに関しては、びっくりするくらいダメです。(後ほど詳しく書きます)
「TOEIC900点を取れば、英語もペラペラです!」
とネット上に書いている人が少なからずいますが、絶対ウソですね。
正直、そういうことを言っている人は、
「本当にTOEIC900点持っているんですか?」
と疑ってしまいます。
英会話をできるようになるには、TOEICの勉強ではなく、スピーキングのトレーニングをする必要があるのです。
ポイント
- 英会話はできない
ライティング:ちゃんと書けない
TOEIC900点でもライティングはちゃんとできません。
簡単な英文メールなら書けると思いますが、会社概要とか商品情報みたいなフォーマルな英語を書くのはかなり厳しいです。
話す練習をしないとスピーキングが上達しないのと同様に、書く練習をしないことにはライティングは上達しません。
ポイント
- 簡単な英語メールは書ける
- フォーマルな英語を書くのは厳しい
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「TOEIC900点は全くすごくない」エピソードの紹介
僕がTOEIC900点を取得してから、友人とお好み焼きを食べに行った時のことです。
このとき、「あっ、TOEIC900点って大したことがないんだ」と痛感させられました。
アメリカ人の家族と相席して英会話をすることに
お店の中は連休ということもあり、とても混雑していました。
混雑しているため、知らない人と相席することになったのです。
で、僕たちが相席することになったのが、日本へ旅行に来ているアメリカ人の家族(お父さん、お母さん、5歳の男の子)でした。
彼らはお好み焼き初体験らしく、作り方が分からないようでした。
そこで僕が、ざっくりと作り方を教えてあげたのです。
5歳の男の子の英語が分からない衝撃
それがきっかけで彼らと仲良くなり、一緒に楽しくお好み焼きを食べていました。
で、最初はお父さんとお母さんと喋っていました。
「自分の英語けっこうイケてるかもしれん」
と思ったくらい会話ができていたのです。
そこで5歳の男の子にも話しかけてみたのです。
そして、ここで問題が発生。
なんと、5歳の男の子が何を言っているのか理解できなかったのです。
「お父さんとお母さんの英語は分かったのになぜ?!」
これは僕にとって、本当にショッキングな出来事でした。
お父さんとお母さんは低レベルな僕の英語力に合わせてくれた
なぜ大人の英語は分かって、子供の英語は分からなかったのか。
僕の推測ですが理由は
- お父さんとお母さんはレベルの低い僕の英語力に合わせてくれた
からです。
大人なので僕の英語力を察して、僕が会話しやすいよう配慮してくれていたんですよね。
一方、5歳の男の子は僕の英語力に合わせようなんて考えは1ミリもありません。
なぜなら、彼は5歳の幼い子供だから。
このように、TOEIC900点は5歳児とも満足に会話ができないレベルなのです。
英語を話せるようになりたい人にとってTOEIC900点は通過点
ここまで「TOEIC900点は大したことがない」と書いてきました。
しかし、僕が言いたいのは「英語を話せるようになりたいなら、TOEICなんて意味ないじゃん」ということではありません。
むしろ「TOEIC900点は取っておいた方が良いよ」というのが僕の主張です。
TOEICで高得点を取れない人は英語を話せない
たしかにTOEIC900点を取っても、英語をペラペラ話せるようにはなりません。
しかし、TOEICで高得点を取れない人は、英語を話せるようにならないのです。
【間違っている】
- TOEIC L&Rテストで高得点を取れれば、英語を喋れる
【正しい】
- TOEIC L&Rテストで高スコアが取れなければ、英語は喋れない
「TOEICはできないけど、英会話はできる!」
と言っている人がネット上にはよくいるんですけど、あれは大ウソですからね。
なぜ「TOEICはできないけど、英会話はできる」が大ウソと言えるのか。
理由は2つあります。
理由1:リスニングができないと相手の発言を聞き取れない
TOEICができない=リスニング力が低い
ことを意味します。
この状態で、相手の言っていることを聞き取れると思いますか?
どう考えても無理ですよね。
理由2:リーディングができないと相手の発言の意味を理解できない
TOEICができない=リーディング力が低い
とも言えます。
この状態で、相手の発言の意味を理解できると思いますか?
確実に無理です。
TOEICは英語の基礎を学ぶための試験
「勉強しても英会話をできるようにならないから、TOEICの勉強は意味がない」
こんなことを言う人は少なくなりません。
けど、これってそもそも主張としておかしいんですね。
なぜかというと、TOEICはリスニングとリーディングの試験だからです。
リスニングとリーディングの勉強しかしていないんだから、普通に考えて英語を話せるようになるわけないんですよね。
じゃあ、なぜTOEICは存在するのか。
それはリスニングとリーディングができないと英会話をできないからです。
英会話で必要な基礎力を鍛えるために、TOEICテストは存在しているのです。
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TOEIC900点を取得するメリット・デメリット
「英語の基礎を学ぶために、TOEICの勉強をしておけ」
といくら言われても、正直やる気が出ないでしょう。
けど、TOEIC900点を目指すメリットは、英語の基礎が身に付く以外にもたくさんあります。
なので、簡単にメリットを紹介します。
TOEIC900点を取得するメリット
TOEIC900点を取得するメリットは、以下の通りです。
1:周りから「すごい!」と褒めてもらえる
TOEIC900点を取ると、「周りからすごいですね!」と言ってもらえることが多いです。
友人も褒めてくれますし、同僚も褒めてくれます。
褒められることにより自信がつくし、英語学習へのモチベーションもさらに上がるので、一石二鳥です。
TOEICは日本で最もポピュラーな英語力を測るテストです。
そのテストで受験者の上位3%にあたる900点を取れたことは自信につながりました。
ここで得られた自信は英語学習だけではなく、仕事にも良い影響を与えてくれたように思います。
以前に比べて「とりあえずチャレンジしてみるか」と思えることが格段に増えました。
2:就活・転職で役に立つ
TOEIC900点を持っていると、就活・転職でとても役立ちます。
「えっ、TOEIC900点もあるんですか?」
と言われることも多いでしょう。
英語力だけでなく努力できることもアピール可能
さらに言えば、英語力の面だけでなく、努力できる人間であることもアピールできます。
TOEIC900点は、受験者の上位3%です。
TOEIC900点を取得するには、かなりの努力が必要なわけですね。
日本では英語力を見るときTOEICのスコアを重視するので、企業側も「すごく努力したんだろうな」と思ってくれます。
実際、TOEIC900点を取ったばかりの時、ちょうど転職活動中だったのですが、採用担当からの印象がかなり良かったです。
もちろん、転職活動中に面接を受けた5社からは、すべて内定を頂けました。
TOEIC900点は、就活・転職市場においてブランド力があるのです。
スコア別の転職市場における評価は、以下の記事に詳しくまとめました。
ぜひ、あわせてチェックしてみてください。
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TOEIC900点なら年収も上がりやすい
TOEIC900点を持っていれば、年収が上がりやすいです。
以下の表を見ると、TOEIC700以上だと、TOEICスコアが上がるにつれて年収も上がっていることが分かります。
参照:doda
もちろん、必ずしも「TOEICのスコアが高いから年収が高くなった」といわけではないと思いますが、TOEICのスコアが高いと昇進や給与アップに良い影響があるのは間違いありません。
その証拠に以下のようなデータもあります。
TOEICスコアを昇進・昇格の要件にしている・または将来そうする可能性があるの割合が60%にも及びます。
3:仕事で役立つ
TOEIC900点レベルの英語力は、仕事でかなり役立ちます。
僕は医療系の仕事とWeb系の仕事をしているのですが
- 英語しか話せない患者の対応
- 英語で書かれたリファレンスの読解(プログラミング関係)
などをできるようようになりました。
TOEIC900点を取得するデメリット
TOEIC900点を取るデメリットはありません。
強いて言うのであれば、「英語がペラペラだと勘違いされることがある」くらいですね。
「例えば〇〇って英語でなんて言うの~?」
と聞かれても、TOEICの範囲外のことだと分かりません。
こういった質問に答えられないと、
(´・ω・`)
みたいな顔をされてしまいます。
しかし、圧倒的にデメリットよりもメリットの方が多いので、ぜひ挑戦してみてください。
きっと、あなたの人生にプラスへ作用します。
TOEIC900点を取れる効果的な勉強法ついては、以下の記事にまとめました。
興味があればどうぞ。
TOEIC満点(990点)まで目指す必要はない
ちなみにですが、いくら基礎を理解しておいた方が良いからと言って、TOEIC満点(990点)を目指すまで頑張る必要はありません。
なぜかと言うと、満点を目指すのはコスパが悪いからです。
そして何より、英会話をする上で必要な基礎力は、TOEIC900点を取れれば十分と言えます。
より詳しくは以下の記事にまとめました。
興味があれば、チェックしてみてください。
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まとめ
TOEIC900点の実力は、大したことありません。
ぶっちゃけた話、過大評価されています。
けど、TOEICでハイスコアを取れないと英会話をできるようにならないので、TOEIC900点の取得が無駄ということはないです。
むしろ、取れるのなら絶対にTOEIC900点は取った方が良いでしょう。
メリットの方が明らかに多いです。
では!