「TOEIC公式問題集って、どんな風に使えば効果的なんだろう?」
たしかに、効果的な勉強法は知っておきたいですよね。
その気持ち、よく分かります。
そこでこの記事では
- TOEIC公式問題集の効果的な使い方
- TOEIC公式問題集を使って勉強するときの注意点
についてまとめてみました。
この記事を書いている僕は、TOEIC900点や国家資格である通訳案内士を持っています。
なので、多少は参考になるかなと。
では、本題へ!
TOEIC公式問題集の効果的な使い方
TOEIC公式問題集を効果的に使うコツは、以下の3つです。
【コツ】
- TOEIC本番と同じ制限時間で問題を解く
- ちゃんと間違えた問題を復習する
- たくさん問題演習する
1:TOEIC本番と同じ制限時間で問題を解く
TOEIC公式問題集で勉強するときは、本番と同じ制限時間で問題を解きましょう。
同じ制限時間で問題を解くことにより、今の自分の実力をちゃんと測ることができます。
たまに「時間制限がなければ解ける」と言う人がいるのですが、それは当たり前です。
なぜなら、TOEICの問題は標準レベルのものばかりだから。
TOEICの何が難しいかというと、標準レベルの問題を速く正確に処理することです。
なので、時間制限なしで公式問題集を解いても、あまり効果を期待できません。
制限時間を設けて解くからこそ、TOEIC公式問題集は意味があるのです。
2:間違えた問題はちゃんと復習する
TOEIC公式問題集を解いたら、必ず間違えた問題を復習しましょう。
マルつけをして「これくらいのスコアなら取れそうだなぁ」で終わってはいけません。
なぜTOEIC公式問題集の問題を解き終わったら復習した方が良いのかというと、復習することにより自分の弱点をつぶせるからです。
僕の場合、解き終わった後マルつけをしていて、明らかにPart4の正答率が低いことに気づきました。
そこでPart4を重点的に対策し、結果的にリスニングパートのスコアが一気に50点以上アップしたことがあったのです。
このように、復習をすると自分の弱点があぶり出されます。
その弱点を1つ1つ潰していくことにより、効率的かつ効果的にスコアアップを狙えるというわけです。
TOEICリスニングパートの効果的な復習法
TOEICリスニングパートの復習は、以下の3ステップでやりましょう。
【TOEICリスニングパートの復習法】
- 間違えた問題の意味のを確認
- 間違えた問題の音声を繰り返し聴く
- 音声と一緒に音読する
ステップ1:間違えた問題の意味を確認
まず、間違えた問題の意味を確認しましょう。
具体的には、品詞分解をして「これが主語で、これが動詞で・・」と確認しつつ、和訳してください。
品詞分解をやりながら和訳することにより、英語を英語のまま理解できるようになります。
その結果、リスニング力が上がるのです。
ステップ2:間違えた問題の音声を何回も聞く
次に間違えた問題のリスニング音声を、何度も聴きましょう。
最低でも、10回以上は聴き込むことをオススメします。
リンキング・音の消失を確認しよう
英語を聴き込むときは、「リンキング」や「音の消失」を確認してください。
リンキングとは、単語同士の連結を意味します。
例えば、「check it out」が「チェックイットアウト」ではなく、「チェケラ」のようにつながることです。
【リンキングの例】
check it out
"チェケラ"に聞こえる
音の消失は、そのままの意味で音が消えることを言います。
例えば、「good at」が「グッド アット」ではなく「グッダッ」のようにtの音が消えてしまうことです。
【音の消失の例】
good at
"グッダッ"に聞こえる
僕は音の消失があった箇所には( )を、リンキングがあった箇所には⌒を書き込んでいました。
例えば、下のような感じです。
【例】
I wen(t) to Tokyo and⌒I was very excited.
日本人がリスニングに苦手意識を持つのはリンキング・音の消失のせい
英語はリンキングしたり音が消失するため、日本人にとって聞き取りにくいです。
そのため、「どの音が消え、どの音がリンキングしているのか」を確認するだけで、リスニング力が上がりやすくなります。
僕の経験上、音の消失とリンキングを意識しながら、英語を聴く練習をすれば、必ず「リスニング力が上がっている!!」と実感できるようになります。
ステップ3:音声と一緒に音読をする
音読することにより、英語を英語のまま理解できるようになります。
なので、必ず音読しましょう。
TOEICのスコアアップを狙う上で、音読がもっとも重要な勉強法だと僕は考えています。
実際、音読をするようになってから、TOEICのリスニングパートのスコアが一気に65点(395⇒460)上がりました。
ぜひ、黙されたと思って音読してみてください。
きっと効果を実感できるはずです。
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TOEICリーディングパートの効果的な復習法
次にリーディングパートの効果的な復習法について解説します。
TOEICリーディングパートの復習は、以下の3ステップでやりましょう。
【TOEICリーディングパートの復習法】
- 分からない単語・表現のチェック
- 品詞分解をしつつ英文を読む
- 音読する
ステップ1:分からない単語・表現をチェック
まず分からなかった単語・表現をチェックしましょう。
当たり前ですが、単語や熟語をどれだけ知っているかで、TOEICのスコアは決まってきます。
TOEIC公式問題集に出ている単語や英語表現は、本番でも出題される可能性が高いです。
必ず知らなかった単語や表現はチェックして、知らないことを1つずつ潰していきましょう。
ステップ2:品詞分解しつつ英文を読む
次に品詞分解をします。
どの単語が主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)なのかをちゃんと理解できなければ、英語は速く正確に読めません。
品詞分解することにより、英語を英語のまま理解できるようになります。
品詞分解はリーディング力アップに効果的な勉強法なので、必ずやりましょう。
ステップ3:音読する
最後のステップは音読です。
先ほども書いたように、音読をすることにより、英語を英語のまま理解できるようになります。
当たり前ですが、英語を英語のまま理解できれば、英語を読むスピードが上がるので、リーディングパートのスコアが上がりやすくなるというわけです。
音読は1つの英文につき、最低10回以上はやりましょう。
本当に効果的な勉強なので、ぜひ音読をしてみてください。
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3:たくさん問題演習をする
TOEIC公式問題集は、繰り返し解き直しましょう。
TOEICは繰り返し問題演習することにより、スコアが上がりやすくなります。
学校のテスト前に過去問を解いた経験はないですか?
イメージとしてはそんな感じで、TOEICもテストなので、問題を解けば解くほど問題形式になれることができるので、スコアが上がりやすくなります。
TOEIC模試を2〜3つローテーションで解くのがオススメ
たくさん問題演習をするにあたり、2〜3つのTOEIC模試をローテーションで解くのがオススメです。
それぞれの模試で満点を取れるまで、繰り返し問題を解いてください。
イメージとしては、以下のような感じ。
模試Aを解く
↓
模試Bを解く
↓
模試Cを解く
↓
模試Aを解く
↓
以下ループ
1つのTOEIC模試を繰り返し解いていると
「次の問題は、たしかAが答えだったな」
みたいな感じで、問題を読む前から答えが分かってしまうことがあります。
しかしローテーションで解けば、答えを完璧に覚えてしまうことはありません。
オススメのTOEIC模試については、以下の記事をどうぞ。
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TOEIC公式問題集だけで勉強してもスコアアップは難しい件
よく「TOEIC公式問題集だけでやってれば、スコアなんて上がる」と言っている人がいます。
しかし僕の経験上、ハッキリ言ってこれはウソです。
TOEIC公式問題集だけでのスコアアップは、かなり難しいでしょう。
TOEIC公式問題集だけではスコアアップが難しい理由
では、なぜ「公式問題集だけで対策OK」がウソだと言い切れるのか。
理由はたったひとつです。
TOEIC公式問題集は実力チェックの模試である
TOEIC公式問題集は、あくまでも実力チェックのための模試です。
例えば、大学の模試をイメージしてください。
ひたすら大学受験の模試を受験していれば、第一志望の大学に入れるかと言われるとちょっと違いますよね。
第一志望の大学へ入るには
- 参考書で体系的に学ぶ
- 模試を受ける
- 復習する
という流れが一般的だと思います。
これはTOEICも同じです。
公式問題集という模試だけ解いたところで、英語の基礎はちゃんと身につきません。
TOEIC公式問題集は、あくまでも予行練習です。
英語の基礎を学び、その基礎が身についているかを確認するためのテキストがTOEIC公式問題集ということです。
TOEIC公式問題集だけで対策するのは
「基礎を身につけずに、予行練習します!」
と言っているようなものなのです。
TOEICのスコアは基礎をしっかり学んでいないと上がらない
TOEICは英語の基礎が分かっていないとスコアが上がらないようにできています。
基礎学習はTOEIC公式問題集だけで網羅できるほど、甘いものではありません。
したがって、TOEIC公式問題集で勉強する前に、しっかり基礎学習をしておくべきでしょう。
僕の経験上、それぞれ個別に参考書を買って勉強しないと、英語の基礎はを身につけるのは難しいです。
TOEICの基礎学習については、以下の記事に詳しくまとめました。
ぜひ、あわせてチェックしてみてください。
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TOEIC公式問題集の対策だけでOKな人はすでに基礎が身についている人
「TOEIC公式問題集だけでOK」なのは、英語の基礎がすでに身についている人だけです。
たしかに高校レベルの英文法や単語を覚えていて、発音の基礎を身につけているのなら、「公式問題集をひたすら勉強すれば良い」と主張するのも分かります。
しかし、以下の1つでも該当しているのであれば、TOEIC公式問題集だけで対策するのはやめた方が良いです。
【NGな人】
- 英語の勉強をしたことがない
- 英語が苦手
- 中学・高校英語を忘れてしまった
先ほども書いたように、公式問題集だけでは英語の基礎をちゃんと学べません。
公式問題集だけの対策でもOKな人は、どんなに低くてもTOEIC600点以上の人かなと思います。
TOEIC上級者であれば「どれだけ問題をこなしたか」が重要なので、公式問題集だけの対策もアリです。
しかし、それ以外の人は他の参考書も買って対策した方が、手っ取り早くスコアを上げられます。
まとめ
TOEIC公式問題集を効果的に使うコツは以下の3つです。
【コツ】
- TOEIC本番と同じ制限時間で問題を解く
- ちゃんと間違えた問題を復習する
- たくさん問題演習する
この3つだけ気をつければ、スコアアップを期待できます。
公式問題集を使うときは、ぜひ参考にしてみてください。
もちろん、TOEIC公式問題集を解くことも大事ですが、効果的な勉強法の流れを知っておくことも大事です。
TOEICの効果的な勉強法については、以下の記事に詳しくまとめました。
興味があれば、ぜひチェックしてみてください。
参考になれば嬉しいです。
では!