「通訳案内士試験って、TOEICのスコアがどれくらいなら受かるんだろう?」
たしかに気になりますよね。
結論から言ってしまうと、TOEICでハイスコアを取れないと通訳案内士試験には受かりません。
この記事では
- 通訳案内士試験に受かるのに必要なTOEICスコア
- なぜTOEICハイスコアが必要なのか
について詳しくまとめてみました。
この記事を書いている僕は、TOEIC900点や国家資格である通訳案内士を持っています。
なので、多少は参考になるかなと。
では本題へ!
通訳案内士試験はTOEICのスコアがどれくらいなら合格できるか
では、さっそく通訳案内士試験に合格するのに必要なTOEICスコアについて解説していきます。
通訳案内士試験に合格するのに必要なTOEICスコア
TOEICは大きく分けて2つあります。
それが
- TOEIC L&R(リスニング・リーディング)
- TOEIC S&W(スピーキング・ライティング)
です。
それぞれのTOEIC試験で、通訳案内士試験の合格に必要なTOEICスコアについて解説します。
必要なTOEIC L&Rのスコア
TOEIC L&Rは。リスニングとリーディングを測る試験で990点満点です。
僕が通訳案内士試験を受かった時の最高スコアは、リスニングが460点、リーディングが445点でした。(合計905点)
ただ僕の感想としては、「TOEIC900点を取れなくても受かる可能性は十分あるかな」といった感じです。
具体的には、TOEIC800点以上が必要スコアだと思います。
僕の経験上、最低でもTOEIC800点はないと、ちゃんと英会話はできません。
なぜなら、TOEIC L&Rは英語の基礎力を測る試験だから。
TOEIC L&Rのスコアが低いということは、リスニング・リーディング力も低いということです。
こんな状態にもかかわらず、相手の発言を聞き取って、その意味を理解できると思いますか?
まず無理ですよね。
このような理由により、TOEIC800点以上を取れるレベルじゃないと合格は厳しいでしょう。
TOEIC800点未満の人は、通訳案内士試験の面接官が何を言っているのか正確に理解できないと思います。
ポイント
最低でもTOEIC L&Rで800点以上のスコアを取ろう
必要なTOEIC S&Wのスコア
次にTOEIC S&Wの必要なスコアについて。
TOEIC S&Wはスピーキングとライティングを測る試験で、各パート200点・合計400点満点です。
僕が通訳案内士試験に受かった時のスコアは、スピーキングが160点、そしてライティング190点でした。(合計350点)
僕の体感としては、スピーキングパート160点でもギリギリで受かった感じがしました。
なので、スピーキングパートで150点未満の場合、合格はかなり厳しいかなと。
スピーキングパートが150点を下回っていると、自分の言いたいことを英語でスラスラ伝えるのが難しいと思います。
ポイント
最低でもスピーキングパートで150点以上のスコアを取ろう
一次試験(筆記)が免除されるまでTOEICスコアを上げるのがオススメ
通訳案内士試験は一定レベルのスコアを取れれば、一次試験の英語のテストが免除されます。
具体的には、以下のスコアです。
【免除されるTOEICスコア】
- TOEIC L&R 900点以上
- TOEIC Speaking Test 160点以上
- TOEIC Writing Test 170点以上
したがって、これくらいのスコアを目標にTOEICの勉強を頑張るのがオススメです。
英語が免除になると、一次試験は地理・歴史・一般常識の3科目の受験で済みます。
通訳案内士試験の英語の一次試験は、「マークシート問題」だけではありません。
「和訳」、「英訳」、「英作文」など出題形式が多岐に渡ります。
過去問を見れば分かると思いますが、かなりしんどい試験です。
TOEICでハイスコアを狙った方が圧倒的に楽なので、免除狙いを強くオススメします。
1番オススメなのはTOEIC L&Rで免除を狙うこと
個人的に1番オススメなのが、TOEIC L&Rで900点を狙うことですね。
なぜかというと、TOEIC L&Rでハイスコアを取れない人はTOEIC S&Wでもハイスコアを取れないからです。
先ほども書いた通り、リスニング・リーディングができないと英会話もできません。
したがって、優先的にTOEIC L&Rのスコアを上げた方が良いです。
さらに言えば、TOEIC L&Rは英語の基礎を身につけるための試験です。
通訳案内士試験に受かるための基礎を身につける上でも、TOEIC 900点を目指すのは理にかなっています。
以下の記事を参考に、ぜひTOEIC L&R900点を狙ってみてください。
きっとTOEIC900点以上を狙えるはずです。
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TOEICのスコアが高くても通訳案内士試験に合格できるとは限らない
ちなみに、TOEICのスコアが高ければ確実に通訳案内士試験に受かるわけではありません。
あくまでも
TOEICのスコアが高い方が受かりやすい
というだけです。
TOEICの英語と通訳案内士試験の英語は別物
なぜTOEICのスコアが高くても確実に通訳案内士試験をパスできないのかというと、TOEICと通訳案内士試験では使われる英語の種類が全く違うからです。
TOEICは日常生活でよく使われる英語が中心
TOEICは日常生活でよく使われる英語が中心です。
使用頻度の多い英語メインの試験なので、大学受験などで英語を勉強した人にとっては比較的ハイスコアを取りやすかったります。
通訳案内士試験は日常生活であまり使わない英語をたくさん覚える必要がある
一方、通訳案内士試験は、日常生活であまり使わない英語が出題されます。
例えば、「多神教」や「鎖国」、「山車」などを英語で説明することを求められるので、少し特殊な英語を勉強しなければなりません。
TOEICの勉強は無駄にはならない
「TOEICのスコアが高くても、確実に通訳案内士試験に受かるわけではない」と聞いて、TOEICの受験をやめようと思った人もいるかもしれません。
けど、TOEICの受験は無駄じゃありません。
むしろ受験して、ハイスコアを取れるようになった方が良いです。
なぜかというと、TOEICでハイスコアを取れない人は通訳案内士試験にも受からないから。
TOEICよりも通訳案内士試験の方が求められる英語力が高いので、TOEICができない人は通訳案内士試験もできません。
基礎的な英語力を身につけるためにも、TOEICはしっかり受験しておくことをオススメします。
ちなみに、以下の記事に通訳案内士試験に必要な英語力についてまとめました。
興味があれば、チェックしてみてください。
まとめ
以上が、通訳案内士試験の合格に必要なTOEICスコアでした。
まとめると、こんな感じです。
【必要なTOEICスコア】
- TOEIC L&R:800点
- TOEIC Speaking:150点
ただし、これはあくまでも最低ラインのスコアです。
できれば、以下のスコアを取れるように頑張りましょう。
【TOEICの目標スコア】
- TOEIC L&R:900点
- TOEIC Speaking:160点
これくらいのスコアを取れれば、かなり合格に近づきます。
特にオススメなのは、TOEIC L&R900点を狙うことです。
ぜひ、頑張ってみてください。
参考になれば嬉しいです。
では!