「通訳案内士試験って、実際どんな感じなんだろう?
試験の雰囲気とかを知りたい。」
通訳案内士試験は、情報が少ないので気になりますよね。
僕が受験した時も情報が少なくて、ネットでよく検索しました。
そこでこの記事では
- 一次試験(筆記)の感想
- 二次試験(口述)の感想
- 通訳案内士試験を受験する際の注意点
についてまとめてみました。
この記事を書いている僕は、2016年に通訳案内士試験をパスしました。(初受験は2015年で一次試験だけ突破)
なので、多少は参考になるんじゃないかなと。
では本題へ!
通訳案内士試験の合格体験記-受験の感想をぶっちゃけます-
まずは通訳案内士 一次試験(筆記)の感想から。
通訳案内士 一次試験(筆記)の感想
科目別に感想を書いていきます。
英語の感想
英語はTOEICでスコアが免除されたので受験しませんでした。
結論からいうと、英語は免除を狙った方が良いと思います。
理由は以下の2つです。
【理由】
- 一次試験の英語は難しい
- 英語が免除されると当日が楽
過去問を見ると分かりますが、一次試験の英語はレベルが高いです。
これならTOEICで免除を狙った方が良いと思います。
詳しくは以下の記事にまとめたので、興味があればチェックしてみてください。
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そして2つ目の理由が、試験当日が楽になるということ。
僕が受験した時は、英語の試験は午前中からだったので、英語の試験を免除された僕は午後から試験会場に行けばOKでした。
1日に何科目も受けるのは大変です。
なので、できるだけ免除を狙って負担を減らすことをオススメします。
歴史の感想
僕が受けた3科目の中だと、歴史が1番簡単でした。
僕の歴史の自己採点は、70点ちょっと。
無事に合格ラインでした。
過去問を見た限り、通訳案内士試験は文化史にかなり重きを置いている印象だったのですが、この年はあまり出題されませんでした。
文化史は苦手だったので、個人的にはかなり助かりましたね。
ところどころ全くわからない問題もありましたが、ある程度歴史の流れを知っていれば解ける問題が多かったように思います。
地理の感想
地理は非常に難しくて
- マイナーな観光地からの出題
- 重箱の隅を突くような奇問・悪問
が多かったように思います。
自己採点は40点ちょっとでしたが、なぜか合格。
正直、勘に助けられた部分が大きいですね。
たぶん、難しすぎて合格ラインが下げられたんだと思います。
試験を受けて特に重要だなと思ったのが、世界遺産をちゃんと覚えておくこと。
世界遺産を抑えておくだけで、問題を解くのがかなり楽になります。
一般常識の感想
地理と同様、一般常識も悪問・奇問が多かったです。
「本当にこれは一般常識なのか?」
と首をかしげるような問題のオンパレード。
例えば「ウォシュレットの普及率はどれくらいか」という問題。
こんな知識、通訳案内士として働くの必要なのか疑問です。
あと「2014年に日本に寄港しなかったクルーズ船はどれか」という問題も、正直「なにそれ?」って感じでしたね。
自己採点は40点ちょっとでしたが、なぜか合格。
おそらく、多くの人ができなかったんでしょう。
地理と同様、勘に助けられました。
いまだになぜ受かったか分かりません。
通訳案内士 一次試験(筆記)の総括
一次試験(筆記)に関しては、「難しすぎる」という感想しかないです。
かなり細かい部分まで覚えている必要がありますね。
以下の記事でも解説しましたが、一次試験の合格率はかなり低いです。
しっかり暗記しましょう。
ちなみに、平均点が低いと合格ラインが調整されるようです。
通常は60点くらいが足切りラインのようですが、僕は地理と一般常識が40点くらいだったにも関わらず合格できたので、調整されるのは間違いないでしょう。
この年の一次試験合格率は30%以下。
なので、このスコアでも上位30%に入る得点を取れていたのだと思います。
詳しい勉強法については以下の記事にまとめたので、興味があればチェックしてみてください。
通訳案内士 二次試験(口述)の感想
次は二次試験(口述)の感想について。
受験1回目の感想
2015年の二次試験は、ほとんど勉強せずに臨みました。
なぜかというと、一次試験で120%落ちたと確信していたからです。
先ほども書いたように、地理と一般常識が40点くらいしか取れなかったので、受かるわけないと思っていたんですね。
で、一次試験の合格発表が二次試験の3週間くらい前だったんで、ほぼぶっつけ本番になったというわけです。
受験1回目:逐次通訳
逐次通訳が以下のような問題。
日本人試験官が普通より、ちょっと遅めのスピードで読み上げます。
日本の城の多くは堀に囲まれています。
これは、敵の侵入を防ぐためだけではなく、適度な距離を取ることで、敵の矢や鉄砲が届かないようにする工夫でした。
参照:http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/c804825bf6bafa5d36c510701e328559
今みると簡単なんですけど、当時は完全にお手上げでした。
「堀ってなんて言えばいいんだ。。」みたいな(笑)
ちょっとしか話せなかったので、この時点で落ちたことを確信。
さらに言うと、ちょっとしたアクシデントもありました。
逐次通訳はメモが許されているんですが、あちらで用意してくれたボールペンのインクが出なかったんです。
「あっ、インクでない」と思った瞬間に集中力が途切れ、試験官の言っていることが耳に入ってこなくなりました。
これから受ける人はインクが出るか、ちゃんと確認しましょう。
受験1回目:プレゼンテーション
プレゼンのテーマは
- 冬至
- けん玉
- 街コン
の3つでした。
「どれも説明できない。。」と思ったもですが、街コンをチョイス。
理由は、この中だったら1番簡単そうたから。
というか「街コン」って名前は知ってたけど、どんな感じのコンパなのか知らなかったので、そもそも説明のしようがありませんでしたね。
今考えるとですけど。
もはや何を話したからすら覚えていません。
一次試験が終わった時点で確実に落ちたと思っていたため、英語の勉強をしておらず、全く英語が口から出てきませんでした。
撃沈です。
受験1回目:質疑応答
質疑応答は、簡単な受け答えだけなので、対策しなくても何となくできました。
なので、特別に対策する必要はないんじゃないかなと思います。
プレゼンテーションをスラスラできるレベルの英語力があれば、特に問題なくクリアできるでしょう。
受験2回目の感想
2回目の受験でようやく合格しました。
ちなみに一次試験に合格していれば、翌年は一次試験を受ける必要はありません。
受験2回目:逐次通訳
問題ですが、逐次通訳が以下のようなものでした。
そばは、やせた土地でも栽培できるので、世界中どこでも栽培されています。
また気温が低い所でよく育ちます。
日本では、信州が有名です。
世界では、クレープ状で食べることが多いですが、日本では麺にして食べます。
参照:https://www.cel-eigo.com/exam/guide_interview/2016/30.html
ただ正確には通訳できませんでしたね。
例えば、僕は「痩せた土地」をどう表現すれば良いか分かりませんでした。
なので、
Soba is cultivated all over the world because soba can grow in a poor land.
みたいな感じで通訳ました。
こんなレベルでも受かったので、大まかに英訳できていればOKなのだと思います。
だいたい合っていれば大丈夫なので、「どれだけスムーズに話せるか」を重視した方が良いです。
分からなかったら無視しましょう。
変な間が空かないに注意してください。
受験2回目:プレゼンテーション
プレゼンのトピックは
- ラムサール条約
- 御朱印
- 盆栽
の3つでした。
僕は盆栽をチョイス。
盆栽はあらかじめ練習していたトピックの1つだったので、問題なく話すことができましたね。
トピックに助けられました。
プレゼンテーションは、100個くらいトピックを絞って完璧に覚えると良いかなという印象です。
中途半端に300個覚えるのであれば、100個を完璧に覚えた方がスラスラ英語を話せると思います。
ポピュラーなテーマを選んで、それらを中心に覚えましょう。
受験2回目:質疑応答
先ほども書いた通り、質疑応答は問題なくできました。
プレゼンができるなら、特に心配する必要はないですね。
ぶっちゃけ簡単です。
そこまで心配する必要はないでしょう。
具体的な勉強法については、以下の記事にまとめました。
ぜひチェックしてみてください。
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通訳案内士試験の合格率を上げるために気をつけたい注意点
一次試験を1回、二次試験を2回受けてみて、「特に気をつけた方が良いな」と思ったことを最後にちょろっと書いておきます。
通訳案内士 一次試験の注意点
一次試験の注意点としては1つだけです。
注意点1:半年くらい前からコツコツ勉強した方が良い
試験範囲がかなり広いので、余裕を持って試験勉強を始めた方が良いです。
特に仕事をしながら試験対策をする人は、半年くらい前からコツコツ勉強を始めましょう。
僕は仕事をしながら受験したのですが、1ヶ月・2ヶ月前からの対策だと間に合わないと思いました。
地道に勉強することが一次試験突破のカギとなります。
通訳案内士 二次試験の注意点
二次試験の注意点としては3つあります。
注意点1:完璧に話そうと思わない
先ほど、「逐次通訳で痩せた土地という表現が分からなかった」と書きましたが、「英語でどのように言ったら良いか分からないこと」は無視しましょう。
分からない
↓
頭が真っ白になる
というパターンが1番最悪です。
スムーズに話すことさえできれば、正確に英語を話せなくても何とかなります。
無言にならないようにだけ注意しましょう。
注意点2:一次試験が終わったらすぐに対策を開始する
先ほども書いた通り、僕は一次試験が終わったあと「120%落ちたわ」と思っていましたが、なぜか受かってしまいました。
完全に落ちたと思っていたので、二次試験対策をしていなかったんですね。
その結果、せっかく一次試験を突破したのに、ほぼ対策せずに二次試験を受けることになってしまったのです。
某漫画で有名なフレーズですが、僕みたいに「諦めらたら試合終了」です。
40点くらい取れているのであれば、一次試験をパスする可能性は十分あるので、気持ちを切り替え、とっとと二次試験対策を始めましょう。
注意点3:服装は自由な格好でOK
試験を受ける時の服装は、スーツじゃなくでもOKです。
実際、僕はスーツが嫌いなので普段着で行きました。(無地の黒ニット+グレーのチノパン)
たしかにスーツの人もいましたが私服の人も多かったので、そこまで服装については気にする必要はありません。
実際、僕も普段着で合格したので、服装でマイナスされることはないです。
ただでさえ緊張するので、着慣れた服装で行くことをオススメします。
ちなみに、女性はキレイ目な服装の人が多かった印象です。
ただ、ジャケットを着てる人は少なかったかなと思います。
イメージとしてはOLさん的な感じかなと。
清潔感があれば問題ないでしょう。
まとめ
通訳案内士試験は、一次試験が鬼門ですね。
ここさえ突破すれば、かなりチャンスがあります。
コツコツ頑張って合格を目指しましょう。
ちなみに僕は独学で受かりました。
詳しくは以下の記事にまとめたので、興味があればどうぞ。
あわせて読みたい
参考になれば嬉しいです。
では。