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TOEIC S&Wとはどんなテスト?受験するメリット・デメリットを徹底解説!

投稿日:

 

「TOEIC S&Wってどんな試験なんだろう?」

 

TOEIC S&Wは知名度がまだまだ低いので、「TOEIC S&Wテストに関する情報が少なすぎる!」と思っている人も多いのではないでしょうか?

 

そこでこの記事では

  • TOEIC S&Wはどんな試験なのか?
  • TOEIC S&Wを受験するメリット・デメリット
  • TOEIC S&Wの試験内容
  • TOEIC S&Wに関するよくある質問への回答

というトピックで書いてみました。

 

この記事を書いている僕は、TOEIC S&Wをすでに10回以上受験しており、国家資格である通訳案内士を持っています。

 

なので、多少は参考になるんじゃないかなと。

では本題へ!

 

TOEIC S&Wとは?

 

さっそく、TOEIC S&Wとはどんな試験なのか解説していきます。

 

TOEIC S&Wはスピーキングとライティング力を測る試験

TOEIC S&Wとは

  • 話す能力(スピーキング)
  • 書く能力(ライティング)

を測るテストです。

 

TOEIC S&WはTOEIC L&Rのようなマークシート形式ではありません。

ヘッドセットを装着し、PCに表示される指示通りに音声を吹き込んだり文章を書いたりして解答します。

 

以下の動画をチェックしていただくと、イメージしやすいかなと。

 

【スピーキング】

 

【ライティング】

 

TOEIC S&WとTOEIC L&Rの違い

TOEIC S&WとTOEIC L&Rとの違いは、試験内容だけではありません。

 

スコアの違い

スコアはTOEIC L&Rのように990点満点ではなく、スピーキングパートが200点、ライティングパートが200点のトータル400点満点となっています。

 

【スコアの違い】

  • TOEIC L&R:990点満点
  • TOEIC S&W:400点満点

 

受験料の違い

受験料もTOEIC L&Rテストとはかなり違います。

TOEIC L&Rテストの受験料が5725円 なのに対し、TOEIC S&Wテストは10260円もします。

 

ただし、スピーキングテストだけの受験も可能となっていて、スピーキングテストだけ受験する場合は6804円です。

(ライティングのみの受験は不可)

 

【受験料の違い】

  • TOEIC L&R:5725円
  • TOEIC S&W:10260円
  • TOEIC Speaking:6804円

 

試験時間の違い

試験時間も違います。

 

TOEIC L&Rテストは120分ですが、TOEIC S&Wは80分です。

(内訳:スピーキング20分+ライティング60分)

 

【試験時間の違い】

  • TOEIC L&R:120分
  • TOEIC S&W:80分(スピーキング20分+ライティング60分)

 

 

試験日時の違い

試験日時も違います。

 

ひと月に開催される回数は1回と共通していますが、TOEIC L&Rテストは13時開始の1回のみ、TOEIC S&Wは10時開始と14時開始の計2回あります。

 

つまり、TOEIC S&Wはの好きな時間を選択して受験が可能なのです。

 

ちなみにスピーキングテストのみの受験なら

  • 9:45〜
  • 11:45〜
  • 13:45〜
  • 15:45〜

の中から選ぶことができます。

 

【試験日時の違い】

  • TOEIC L&R:13時開始
  • TOEIC S&W:10時開始と14時開始
  • TOEIC Speaking:9:45開始、11:45開始、13:45開始、15:45開始

 

 

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TOEIC S&Wを受験するメリット・デメリット

 

次にTOEIC S&Wを受験するメリット・デメリットを解説します。

 

TOEIC S&Wを受験するメリット

TOEIC S&Wを受験するメリットは3つあります。

 

メリット1:スピーキング力が上がる

当然ながら、スピーキング力が上がります。

 

TOEIC S&Wは、スピーキング力がないとスコアアップしません。

なので、TOEIC S&Wの勉強をすれば、着実にスピーキング力をアップできます。

 

メリット2:ライティング力が上がる

もちろん、ライティング力も上がります。

 

さらに言えば、ビジネスシーンで必要なライティングの型も学べるのもTOEIC S&Wの良いところですね。

ライティング力だけでなく、ビジネスで必要な英語力も鍛えることができます。

 

メリット3:「自分は英語ができる人間」だとしっかりアピールできる

しかも、スコアとして自分のスピーキング力が分かるので良いんですよね。

 

どれくらい英語を話せるかって説明するのが難しいので、「TOEIC S&Wで〇〇点です」と言えるのはかなり良いと思います。

 

TOEIC S&Wを受験するデメリット

TOEIC S&Wを受験するデメリットは1つです。

 

デメリット1:受験料が高い

デメリットは受験料が高いことですね。

TOEIC S&Wは1回の受験で1万円を超えてしまいます。

 

ただし、1万円の投資で英語力が上がって、自分の市場価値アップも期待できるのなら悪くないかなと。

 

むしろ「投資としてのコスパは良いかな」という印象ですね。

メリットの方が明らかに多いので、個人的にはTOEIC S&Wの受験はオススメです。

 

TOEIC S&Wの試験内容

 

次にTOEIC S&Wの試験内容について解説します。

 

TOEIC スピーキングパートの試験内容

まずはスピーキングパートから。

TOEIC S&W スピーキングパートは6つのUnitで構成されています。

 

【スピーキングパートの構成】

  • Unit1:音読問題
  • Unit2:写真描写問題
  • Unit3:応答問題
  • Unit4:提示された情報に基づく問題
  • Unit5:解決策を提案する問題
  • Unit6:意見を述べる問題

 

Unit1:音読問題

音読問題は、PC画面に表示させる英文を音読する問題です。

 

 

内容は

  • 交通情報
  • スーパーの広告
  • ニュース

などが多岐に渡ります。

 

英文の長さはそれほど長くなく、約60語前後です。

 

設問数は2問。

準備時間として45秒を与えられ、この時間に1~2回くらい音読の練習をできます。

 

音読問題の解答時間は45秒ですが、僕の経験上、どんなにゆっくり読んだとしても制限時間内に必ず読み終わります。

 

【音読問題】

  • 内容:短い英文の音読
  • 設問数:2問
  • 準備時間:45秒
  • 解答時間:45秒

 

Unit2:写真描写問題

写真描写問題は、PC画面に映し出された写真について、英語で説明する問題です。

 

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上の写真を例に挙げると、以下のように回答すればOKです。

 

【例】

This is the picture of a meeting room. I can see 5 people in this room.  A man is making a presentation in front of the whiteboard.There is a laptop on the table.

 

訳:この写真はどこかの会議室の写真です。この会議室には5人の人がいて、1人の男性がホワイトボードの前でプレゼンをしています。テーブルの上にはラップトップがあります。

 

30秒の準備時間があり、45秒で写真について説明します。

設問数は1問です。

 

【写真描写問題】

  • 内容:写真の内容を英語で説明
  • 設問数:1問
  • 準備時間:30秒
  • 解答時間:45秒

 

Unit3:応答問題

応答問題は、「外国のマーケティング会社からインタビューを受ける」という設定で質問に答える問題です。

 

例えば、

  • 好きな食べ物はなんですか?
  • よく行くレストランについて教えてください

といった質問を英語でされるので

  • I like Japanese food.
  • I often go to an Italian restaurant.

といった 感じで解答します。

 

設問数は全部で3問。

最初の2問の解答時間は15秒ずつ、最後の1問は30秒です。

 

準備時間はなく、質問されたらすぐに解答しなけれなりません。

 

【応答問題】

  • 内容:インタビュー形式で質問に答える
  • 設問数:3問
  • 準備時間:なし
  • 解答時間:最初の2問が15秒、最後の1問は30秒

 

Unit4:提示された情報に基づく応答問題

提示された情報に基づく応答問題では、PC上に以下のような情報が表示されます。

この情報に関する問い合わせに回答するという設定です。

 

 

上の情報はセミナーに関するものなので、以下のような質問がされます。

 

【例】

  • Q1:「セミナーは何時から始まりますか?」
  • Q2:「セミナーの参加費用はいくらですか?」
  • Q3:「午後のセミナーの内容について教えてくれますか」

*日本語で書きましたが、もちろん英語で聞かれます

 

設問は全部で3問。

最初の2問の解答時間は15秒ずつ、最後の1問は30秒です。

 

最初に資料を読む時間として準備時間30秒が与えられますが、各質問に答える際の準備時間はありません。

 

【提示された情報に基づく応答問題】

  • 内容:与えられた情報に基づいての電話対応
  • 設問数:3問
  • 準備時間:資料を読む時間として最初に30秒だけ
  • 解答時間:最初の2問が15秒、最後の1問は30秒

 

Unit5:解決策を提案する問題

解決策を提案する問題は、留守番電話のメッセージを聞いて、相手が抱えている問題を理解し、その問題に対する解決策を提案するという設定です。

 

具体例を挙げると

  • レストランを経営しているのだけど、ランチは順調なのにディナータイムは客足がイマイチ。どうすればお客さんを増やせるだろう?

といった内容の留守電をまず聞きます。

 

その後、解決策として「チラシを配ったり、CMを打てばいいんじゃない?」というような提案をするのがUnit5です。

 

設問数は1つだけ。

解答時間は60分です。

 

メッセージを聞いたあと、準備時間として30秒が与えられます。

 

【解決策を提案する問題】

  • 内容:留守番電話に残されたメッセ―ジを聞いて、相手が抱えている問題を理解し、その問題に対する解決策の提案
  • 設問数:1問
  • 準備時間:メッセージを聞いたあとに30秒
  • 解答時間:60秒

 

Unit6:意見を述べる問題

意見を述べる問題は、提示されたテーマに対して「なぜそう思うのか」という理由を交えて自分の意見を述べるという設定です。

 

例えば

  • 小さい子どもにスマートフォンを与えることについて、あなたはどう思いますか?

というテーマを与えられたとしましょう。

 

このテーマに対して

  • 私は小さい子供にスマートフォンを与えることに賛成です。理由は3つあって~

のように解答します。

 

設問数は1つ。

解答時間は60秒です。

 

準備時間として、15秒が与えられます。

 

【意見を述べる問題】

  • 内容:提示されたテーマに対して「なぜそう思うのか」という理由を交えつつ自分の意見を述べる
  • 設問数:1問
  • 準備時間:15秒
  • 解答時間:60秒

 

TOEIC ライティングパートの試験内容

次にライティングパートの解説をします。

ライティングパートは3つのUnitで構成されています。

 

【ライティングパートの構成】

  • Unit7:写真描写問題
  • Unit8:Eメール作成問題
  • Unit9:意見を記述する問題

 

Unit7:写真描写問題

写真描写問題は、与えられた2つの語(句)を使い、写真の内容に合う1文を作成する問題です。

 

PC画面に以下のような写真が映し出されます。

そして与えられた2つの語(manとpresentation)を使って、写真の内容を英語で書きます。

 

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man / presentation

 

 

この問題であれば、

  • A man is making a presentation.

みたいな感じで解答すればOKです。

 

写真描写問題は5題出題されます。

解答時間は、全部で8分です。

 

【写真描写問題】

  • 内容:与えられた語句を使って写真を描写
  • 設問数:5問
  • 解答時間:8分

 

Unit8:Eメール作成問題

Eメール作成問題では、Directionsに書かれた指示に沿った返信E-mailを書くという設定です。

 

 

上の問題では「少なくとも2つ、知りたい情報をリクエストする」という指示がでています。

 

なので、

  • 〇〇について知りたいのですが、教えてくれませんか?

みたいな文言を含めてEメールを作成する必要があります。

 

Eメール作成問題は計2問。

それぞれ10分の制限時間があります。

 

【Eメール作成問題】

  • 内容:与えられた課題にそったEメールを作成
  • 設問数:2問
  • 解答時間:各10分

 

Unit9:意見を記述する問題

意見を記述する問題は、提示されたテーマについて自分の意見を300語以上で書くという問題です。

 

例えば「テクノロジーは世界を変えたと思うか」というテーマであれば、

  • はい、変えたと思います。理由は3つあって、1つ目の理由は〜

みたいな感じで解答します。

 

問題数は1問。

解答時間は30分です。

 

【意見を記述する問題】

  • 内容:与えられたテーマについて自分の意見を記述
  • 設問数:1問
  • 解答時間:30分

 

 

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TOEIC S&Wに関するよくある質問

 

最後にTOEIC S&Wに関するよくある質問について回答しておきます。

 

Q. TOEIC S&Wはどうやって勉強するべきですか?

勉強法については、以下の記事にまとめました。

ぜひ、チェックしてみてください。

 

 

ちなみに、ライティングパートから勉強するのがオススメ。

なぜかというと、自分の書ける英語しか話すことはできないからです。

 

Q. TOEIC S&Wのオススメ参考書を教えてください

オススメの参考書は、以下の記事で紹介しています。

ぜひ、チェックしてみてください。

 

 

Q. TOEIC S&Wのスコアの目安が分かりません

仕事で英語を使いたいなら

  • スピーキング160点
  • ライティング180点

を目指すのがオススメです。

 

海外旅行などで使えれば良いなら

  • スピーキング130点
  • ライティング150点

くらいを目指すのが良いかなと思います。

 

より詳しくは、以下の記事をどうぞ。

 

 

Q. TOEIC S&WとTOEIC L&Rどっちから受験すべきですか?

TOEIC L&Rから勉強した方が良いです。

なぜかというと、リスニング・リーディングができないと、スピーキング・ライティングはできないから。

 

できればTOEIC L&Rで700点くらいを取ってから、TOEIC S&Wの受験をした方が良いかなと思います。

ある程度の基礎力がないと、TOEIC S&Wの問題を聞き取ることもできないし、読み取ることもできません。

 

このような理由から、まずはTOEIC L&Rの受験をオススメします。

勉強法については、以下の記事をどうぞ。

 

 

 

まとめ

以上が、TOEIC S&Wとはどんな試験かでした。

 

今までも

「TOEICができても英語を話せるようにならないから意味がない」

という意見がかなりあります。

 

しかしTOEIC S&Wの登場で、もはや「TOEICができても英語を話せない」は過去の話になりつつあるのです。

 

TOEIC S&Wを受験するメリットはかなり大きいので、興味があればぜひ受験してみてください。

 

参考になれば嬉しいです。

では!

 

  • この記事を書いた人

Tomoyuki Kato

仕事は薬剤師やWebサイト運営、たまに翻訳。 英語学習が好きでTOEIC900点&通訳案内士資格を取得。 その経験を活かし、英語学習に関する情報を発信しています。

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