英語にはリンキング・音の消失をはじめとする音の変化があります。
【リンキング】
例:check it out
×:チェック イット アウト
〇:チェケラゥ
【音の消失】
例:need to
×:ニード トゥ
〇:ニィットゥ
では、なぜリンキングや音の消失をなぜ学ぶ必要があるのか。
この記事では、こんな疑問についてまとめてみました。
この記事を書いている僕は、TOEIC900点や国家資格である通訳案内士を持っています。
なので、多少は参考になるかなと。
では本題へ!
英語のリンキング・音の消失を学ぶ意味とは?
リンキング・音の消失は、なぜ学ぶ必要があるのでしょうか?
リンキング・音の消失を学ぶ意味は2つある
僕はリンキングと音の消失を学ぶ意味は2つあると考えています。
1:リスニング力が上がる
僕の経験上、リンキングと音の消失を勉強していないと、相手の言っていることを聞き取りづらいです。
例えば、冒頭で例に挙げた「check it out」は、「チェケラゥ」のように聞こえます。
英語の音の変化を学んでいないと、「ん、itはどこ行った?!?!」と思うことでしょう。
他には「good at」が「グッド アット」ではなく、「グッダッ」と変化して聞こえなかったなんてこともよくあります。
このように、音の変化の基本ルールを知らないと相手の発言を理解できません。
2:スピーキング力が上がる
リンキングや音の消失を学んでいると、英語っぽく話せるようになります。
また「check it out」を例に解説します。
例えば、「チェック イット アウト」と言っていたら、明らかにカタカナ英語って感じがしますよね?
けど、「チェケラゥ」であれば、一気に英語っぽくなります。
カタカナ英語は卒業すべき
日本人の英語学習者は、日本語の発音を英語の発音へ強引に当てはめがちです。
けど、これはデメリットしかないんですね。
リスニング力・スピーキング力を鍛えるためにも、リンキング・音の消失はしっかり勉強しましょう。
最低限のルールを知らないと
- 相手の言っていることを理解できない
- 自分の言いたいことが伝わらない
ということになります。
日本語なまりはあっても良いですが、最低限のルールはちゃんと押さえておいた方が絶対に良いです。
スポンサーリンク
リンキング・音の消失の勉強法
次にリンキング・音の消失を効果的に勉強する方法について解説します。
1:リンキング・音の消失の基本ルールを学ぶ
まずは音の変化の基本ルールを学びましょう。
参考書は
<フォニックス>できれいな英語の発音がおもしろいほど身につく本
がオススメです。
フォニックスでは、実用的な60のフレーズで「リンキング」、「音の消失」を学べます。
しかも、非常に分かりやすい。
初心者でも勉強しやすい参考書です。
音の変化の勉強は、これ1冊で十分でしょう。
[amazon_link asins='4756915639' template='kaereba' store='tmykkt-22' marketplace='JP' link_id='867451d0-2a0e-4048-9f46-f334b974959d']
2:音の変化があった箇所をチェック
基本ルールを学んだら、参考書を使って実際に音の変化を体感してみましょう。
僕はTOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800を使って勉強していました。
この単語帳は、短い英文が収載されているので、音の変化の勉強にピッタリです。
[amazon_link asins='486290274X' template='kaereba' store='tmykkt-22' marketplace='JP' link_id='27d242f6-8939-4da0-abdf-2d5ab7ca9180']
具体的には、以下のステップで勉強を進めましょう。
1:英文の意味を確認した上でリスニングする
まずは、英文の意味を確認しましょう。
書かれている内容を理解せずにリスニングしても意味がありません。
内容を理解したら、リスニング音声を聴きつつリスニンキング・音の消失があった箇所をチェックしましょう。
リスニング音源を繰り返し聞きながら
- どこでリンキングしたか
- どこで音が消失したか
を確認してください。
例えば、以下のような英文があったとします。
【例】
I went to Tokyo and I was very excited.
この場合、こんな感じで聞こえるはずです。
I went to Tokyo and I was very excited.
アイ ウェントゥ トウキョウ エンダイ ワズ べリー イグザイディッド.
「"went to"と"and I"のところがリンキングしている」
みたいな感じで、チェックしていきましょう。
2:リンキング・音の消失があった箇所にチェックを入れていく
リンキング・音の消失があった箇所を確認したら、それを参考書に書き込んでいきます。
僕は
- 音の消失があった箇所には( )
- リンキングがあった箇所には⌒
を書き込んでいました。
例えば、下のような感じです。
【例】
I wen(t) to Tokyo and⌒I was very excited.
こんな感じで参考書に書き込んでいくと、
- どんな時に音が消えるのか
- どんな時にリンキングするのか
が体感的に分かってきます。
3:音読する
書き込みが終わったら、リスニング音声をマネしつつ音読しましょう。
音読することにより、英語を英語のまま理解できるようになります。
その結果
- リスニング力の向上
- スピーキング力の向上
を期待できるのです。
リンキング・音の消失の基本ルール
リンキング・音の消失には、いくつか規則性があります。
最後に参考書は買いたくないという人向けに、僕が特に重要だなと感じているルールについて解説します。
ルール1:子音+母音はリンキングする
子音+母音はリンキングします。
ポイント
- 母音:a、i、u、e、o(あいうえお)
- 子音:上記以外
具体例としては、こんな感じです。
【例】
- Can⌒I (キャナイ)
- good⌒at (グッダット)
- because⌒of (ビカーゾヴ)
最初の単語が子音で終わって、次の単語が母音から始まっていますよね。
この条件がそろった時にリンキングします。
「becauseは最後“e”だから母音じゃないか」
と思った人もいるかもしれません。
ただbecauseは、読み方が「ビカーズ」なので“zの音”で終わってますよね?
そのため、becauseは「子音で終わっている」ということになります。
「読み方で考えたとき、子音と母音がリンキングする」と覚えましょう。
ルール2:子音+yはリンキングする
子音+yはリンキングします。
具体例としては、こんな感じです。
【例】
- did⌒you (ディッヂュー)
- don't⌒you (ドンチュー)
- would⌒you (ウッヂュー)
子音+yのリンキングは、ちゃんとできている人が多い印象です。
例えば、リンキングの勉強をしていない人でも、Would you〜?を「ウッド ユー」ではなく、「ウッヂュー」と自然と発音できていますね。
ルール3:tがラの音へ変化する
英語では、t音がリンキングする時ラの音へ変化します。
少し分かりにくいので、具体例を出しましょう。
映画 アナと雪の女王で使われている有名なフレーズ「Let it go」は、「レットイットゴー」ではなく、「レリゴー」と発音されています。
先ほど例に出した「check it out」も、「チェック イット アウト」ではなく「チェキラゥ」と発音するので、tがラの音へ変化する典型です。
【例】
- let⌒i(t) go (レリゴー)
- check⌒it⌒ou(t) (チェキラゥ)
ルール4:t、d、thが連続する時、最初のt、d、thが消失
英語ではt、d、thが連続する時、最初のt、d、thの音が消失します。
例えば、「want to」は「ウォント トゥ」ではなく「ウォントゥ」と発音されます。
最初の「t」が消失して、後ろの「t」だけが発音されるわけです。
具体例としては、以下のようなものがあります。
【例】
- wan(t) to (ウォントゥ)
- ge(t) down (ゲッダウン)
- a(t) the (アッザ)
ルール5:語尾の子音は消失しやすい
英語では語尾の子音が消失しやすいです。
特に語尾が
- p
- b
- t
- d
- k
- g
の場合は、音が消失しやすいので要注意です。
【例】
- about ⌒i(t) (アバウティッ)
- come ba(ck) (カムバッ)
- wake u(p) (ウェイクァッ)
スポンサーリンク
まとめ
リンキング・音の消失を学ぶと
- リスニング力の向上
- スピーキング力の向上
を期待できます。
とても効果的な勉強法なので、ぜひチャレンジしてみてください。
では!