「通訳案内士試験って、どれくらい難しいんだろう?」
結論から言うと、合格率はかなり低めです。
特に近年は難易度が上がっている傾向にあります。
そこでこの記事では
- 通訳案内士試験の合格率
- 通訳案内士試験の難易度
- 必要な英語力
について詳しくまとめてみました。
この記事を書いている僕は、通訳案内士資格を持っています。
なので、多少は参考になるかなと。
では本題へ!
通訳案内士試験の難易度はどれくらい?合格率を解説します
結論から言うと、通訳案内士試験の合格率はかなり低いです。
通訳案内士試験の合格率は20%を切る
特にここ最近の合格率は20%を切っていて、難易度がかなり高くなっています。
特に2018年の合格率は、たったの10%。
東京オリンピック直前だからなのか、難易度が格段に上がっている印象です。
二次試験(口述)よりも一次試験(筆記)の方が難しい
さらに一次試験・二次試験ごとの合格率を見ていきましょう。
明らかに、一次試験(筆記)の合格率が低いですよね。
ここ分かることは、一次試験(筆記)をパスできるかがカギになってくるということです。
一次試験さえパスしてしまえば、合格への道がかなり見えてきます。
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通訳案内士 一次試験(筆記)の難易度
次に、一次試験(筆記)はどれくらい難しいのかについてより詳しく解説します。
通訳案内士の一次試験(筆記)はすごく難しい
先ほど、一次試験の合格率は30%を切ると書きました。
数字からも分かるように、かなり難しいです。
僕が一次試験を受けた感想としても、
「めちゃくちゃ難しい」
としか言いようがありませんでした。
「そんなの誰が知ってんねん」みたいな細かい問題が多すぎる
なぜ難しいかというと、
- 重箱の隅を突くような問題
- マニアックな問題
が多いんですよね。
例えば、僕が受けた時は、一般常識の試験で「ウォシュレットの普及率はどれくらいか?」という問題が出ました。
通訳案内士試験では、こういった奇問がちょくちょく出題されるのです。
このような問題は、勘で解答するしかありません。
変な問題が多かったため、地理と一般常識は40点くらいしか取れませんでした。(歴史は70点)
かなり勉強していたので、これはショックでしたね。
一般常識が飛び抜けて難しい
どの科目も難易度は高いのですが、特に一般常識は飛び抜けて難しい印象です。
奇問・難問が特に多いのが一般常識なんじゃないかなと。
次に難しいのが地理で、覚える範囲が多くて難しく感じると思います。
「初耳なんだが。。」みたいな問題も多いですね。
歴史だけ比較的難易度は低めで、点数を取りやすいでしょう。
しっかり勉強しておけば、60点には届くと思います。
簡単な問題は絶対に落としてはいけない
一般的に、通訳案内士の一次試験(筆記)は各科目60点くらいが足切りらしいです。
しかし、平均点が低い場合は足切りラインが調整されるようですね。
実際、僕は地理と一般常識で40点程度しか取れませんでしたが合格しました。
なので、足切りラインが調整されるのはほぼ確定です。
ここから分かることは、
- 簡単な問題は絶対に落としてはいけない
ということ。
難しい問題はみんなできないので落としても問題ありませんが、簡単な問題を落とすと一気に合格が厳しくなります。
一次試験は
「基礎問題は落とさない」
これだけは特に注意する必要があります。
オススメ参考書や勉強法については、以下の記事をチェックしてみてください。
通訳案内士二次試験(口述)の難易度
次に、二次試験(口述)はどれくらい難しいのかについてより詳しく解説します。
(僕は英語で受験したので、英語受験の方向けの話です)
通訳案内士 二次試験(口述)はそこそこ難しい
二次試験(口述)の合格率は高いです。
けど、僕の感想としては
「合格率は高いけど、問題の難易度はそこそこ高い」
というものです。
僕がそこそこ難しいと考えている理由は、大きく分けて3つあります。
理由1:それなりに高い英語力を求められる
まず、それなりに高い英語力を求められます。
具体的にいうと、最低でもTOEIC800点以上は取れないと受かるのは難しいでしょう。
TOEIC800点はTOEIC受験者の上位15%ほど。
取得するのは、けっこう難しかったりします。
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さらにいうと、TOEICだけではなく英会話もできる必要があります。
具体的には、相手の発言に対して1秒以内で返せるレベルの英語力でなければいけません。(どんに遅くても2秒以内)
ある程度、よどみなく英語を話せる必要があるので、ゼロから英語の勉強を始めて1年で合格するのはけっこう難しい印象です。
そして何より、日本文化を英語で説明するために、特殊な英単語もたくさん知っている必要があります。
多神教、山車、幕府など挙げたらキリがないほど、日常英会話で使わない英単語を覚えなければなりません。
理由2:日本文化に精通していないといけない
2つ目の理由が、日本文化に精通している必要があるということ。
例えば、
- 多神教
- 鎖国
- 山車
- お盆
- お歳暮
など、日本語でちゃんと説明できますか?
当然ですが、日本語で説明でないことは英語でも説明できません。
通訳案内士試験の勉強をして思ったのですが、日本のことって知っているようで意外と知らないんですよね。
そこそこ高い英語力を求められる上、日本のこともちゃんと知っている必要があるのです。
英語力を上げるためにたださえ英語の勉強をたくさんしないといけないのに、さらに日本文化の勉強もしっかりやらないといけないので、負担はかなり大きいと思います。
理由3:運の要素が絡む
3つ目の理由が、運の要素が絡むということ。
これはどういう意味かというと、プレゼンテーションのお題のことですね。
通訳案内士 二次試験(口述)では、
「3つのお題が提示されて、その中の1つを選んでプレゼンテーションする」
という課題があります。
仮に出題されたお題が
- 多神教
- 葵祭
- ラムサール条約
で、全部分からなかったらどうでしょう。
おそらく即不合格が確定するとお思います。
僕が初めて受験した時はまさにこのパターンで、完全にお手上げでした。
これは運の要素がかなり強いですね。
通訳案内士試験は英語力が高くても受かるとは限らない
「英語力を活かして通訳案内士資格を取りたい」
こう思っている人もいるでしょう。
しかし、英語力があるのは当然のことであって、日本のことをどれだけ知っているかがかなり重要です。
英語力があっても、日本のことを知らなかったらまず受かりません。
それらを踏まえて、二次試験(口述)対策をすることが大事です。
英語力を上げることに気を取られすぎず、日本のこともしっかり勉強しましょう。
オススメ参考書や勉強法については、以下の記事をチェックしてみてください。
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まとめ
通訳案内士試験は、比較的難しいテストです。
特にここ最近は難易度が上がっているようで、2018年度は合格率たったの10%でした。
とは言っても、独学でも十分合格は狙えます。
対策講座に通うのはお金がかなりかかるので、お金をかけずに合格したい場合は独学しましょう。
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参考になれば嬉しいです。
では!